
成城学園前駅前の商店街に位置する一棟貸しテナントビルを、各階別に貸し出す構成に変更し、1・2階をスケルトンのテナント貸し、3・4階をSOHO型住居としたリノベーションプロジェクトです。構造体を表しにしたダイナミックな構成とし、インダストリアルな雰囲気の空間かつ仕上の素材感や色使いにより成城らしい上品さを加えています。
既存の建物は、新築当時の計画から階段の位置が変わっており一棟貸し仕様になっていましたが、その階段を新築当時の位置に戻し、通りから各階に個別にアクセス可能な形態に整えました。駅近であることから、3・4階は住居だけでなくSOHO的な利用も想定し、可動収納や可動棚により利用する形態によって自由にカスタマイズできるオープンな空間としています。
既存の耐火被覆や鉄骨躯体を表し、キッチンや洗面台も鉄骨で無骨に組立て、骨組みの力強い要素を生かしつつ、大判床タイルやセラミックカウンター、シンプルな設備機器等で上質さを付け加えています。空間を特徴づけるガラス張りの水廻りは、住戸全体に開放感を与えるとともに正面窓からの光を部屋の奥まで届けます。
落ち着いたテラコッタ色の壁タイルが特徴的な3階は、できるだけオープンな空間を確保できるよう、キッチンや洗面台はコンパクトな壁付の仕様とし、床は既存のコンクリートの地をそのまま表し、カジュアルな雰囲気にまとめています。ローラー付きの可動収納により、入居者の好みに応じた場所で空間を区切って利用することができます。
大きな斜めに迫り上がる窓が開放的な4階は、階段上の天井高を生かしてロフトを増設しました。全体的にモノトーンの落ち着いた色合いでまとめる中で、壁一面にはモスグリーン色のタイルを採用しアクセントとしています。住戸の中心に設置された大きなカウンターは、調理台やデスクとしても利用でき、様々な活動の可能性を生み出しています。







