緑豊かな公園を望むマンションの高層階一室のリノベーション事例です。風景を眺めながら、アートやヨガ等の趣味を快適に楽しめる、静かな落ち着いた空間となるよう計画しました。
住戸のメイン空間となるリビングルームは、窓越しに広がる素晴らしい風景を木板張りの天井と床で縁取り、内外のつながりを生み出しています。開けたコーナーウィンドウへ視線を導くように、段々状に組んだ造形的な天井は、既存の梁や設備を隠しつつリズミカルな立体感を与え、空間を特徴づけています。
部屋ごとに仕上を厳選し、素材の存在感を際立たせ、明暗のコントラストを生み出すように配慮しました。明るいリビングルームは、床・天井を木目の美しいオーク材、壁を大理石の骨材の入ったニュアンスのある塗装とし、光を反射して表情を変える趣のあるグレートーンにまとめています。一方、エントランスやトイレは、落ち着いた深みのある色合いとし、質感のある天然石やレンガ等が照明の光を受けて陰影を生み出すシックな雰囲気に仕立てました。この対比により、エントランス側からリビングルームに入った際の明るさや眺めがより際立つ効果を期待しています。