東京郊外のコの字型にウッドデッキの中庭を取り囲む、11住戸の長屋形式のコーポラティブハウスです。
南側開口と豊かなテラスをテーマに、各住戸南向きの大間口の空間を持つよう住戸配置を行いました。面積等の諸条件から間口が各階ずれて重なるような断面形状とし、それを実現する構造形式としてアーチ型のコンクリート構造を採用しました。このアーチがファサードやインテリア空間を特徴づけ、建物のアクセントとなっています。
外壁には外断熱を採用し、構造体を保護すると共に安定した温熱環境を実現しています。雨水浸透処理も考慮し敷地内を積極的に緑化しています。各住戸広い間口につながるウッドデッキのテラスを配置し、室内とつながる豊かな外部空間を実現しました。
計画の段階からクライアントの要望を実現すべく、間取り・素材およびディテールに至るまできめ細かくインフィル設計を行いました。空間を特徴づけるアーチと広い間口を生かしつつ、各住戸全く事なる雰囲気の空間になりました。