東北日本海側の雪深い地域における平屋の戸建て住宅です。2m近く積もる雪への対策が建物形状を選択する基本条件となりました。雪をすっぽり被ったまま維持できるフラットな屋根形状とし、雪の保温・断熱効果も期待しています。雪を乗せて佇む建物は周辺の街並みに溶け込みます。
室内は、大屋根を支える矩形の個室を分散配置し、その間に開口部を設置しています。箱状の個室の間に展開するLDK・廊下やサンルームが流動的につながり、抜け感のある空間を構成しています。収納や空調設備機器等は箱状ボリュームの壁内に納めてシンプルにまとめています。
雪と調和する明るいグレーで統一した内・外壁、軒天とつながる天然木の天井・床が、水平に広がる庭への視界と内外のつながり、広がり感を生み出しています。