宝飾品を取り扱う企業の本社移転に伴い、南青山の地に5階建てのオフィスを設計しました。
宝石を取り扱う歴史ある企業イメージに合わせて、重厚感のある石の塊のような外観の建物をデザインしました。外壁はコンクリート洗い出し仕上とし、骨材の石が表面に現れ陰影のある表情を生み出します。
ファサードには窓を設けず、4階上方に設けた大きなトップライトから執務空間へ光を取り入れます。コンクリートのマッシブな外観が堅実堅牢な雰囲気を醸し出す一方、宝石を確認する業務上重要な自然光を取り込む仕組みです。光は日々時間と共に変わってゆく空模様を映し出し、3・4階の執務空間に表情豊かな明るさを届けます。光を浴びて輝く色とりどりの宝石のように、個性豊かな社員が生き生きと働ける場を提供しています。3階は社員全員が集まるメインの執務の場、4階はフレキシブルな働き方に対応したコミュニケーション・アメニティの場となります。
執務空間を通った光はガラス床を通して2階のショールームを柔らかく照らし、ゲストのための特別な空間を印象付けます。格子状のガラスで仕切られた床レベルの異なる2つの場から構成され、利用形態に合わせた使い分けが可能です。
最上階は、社員全員が集まる会議や多目的利用のためのワンルーム形状のホールです。大きな窓から南青山の街の風景を楽しめます。
